島荘
・都市のトパーズ
結構ボロクソに日本人について言っちゃってる。僕はより好きになったけど読者は離れていったみたいだ。
ここを読むとどんな内容かわかるので試し読みにしてどうぞ→http://home.comcast.net/~bluestage/essay/essay_file_10.htm
・溺れる人魚
短編集。切れがない。
・UFO大通り
中篇2つ。御手洗が日本にいた頃の事件2つ。「傘を折る女」は良作。
・リベルタスの寓話
これも中篇2つ。
「クロアチア人の手」は良作。最後の一球と同じある物が使用されている。読む順番ミスったかも。
・最後の一球
長編てことと7/9に文庫化されたので最後に廻した。実際は290頁しかない上に御手洗と石岡は最初の50頁くらいしか出てきません。帯にも書かれてる「奇跡が起こったよ、石岡くん」が出てきた時に、事件が終わった事が解ってしまった。この後は、最近の島田さんが好きな「二流と呼ばれる人が放つ一瞬の輝き」が描かれてる。野球小説なわけだがこれが中々イケる。
御手洗シリーズは「切り裂きジャック百年の孤独」以外は読んだ事になりました。百年の孤独は御手洗ものって感じしないんでスルーしてる。
当たり外れはあるが、島荘を超える人はいないなーっておもた。
京極
・塗仏の宴 宴の支度&宴の始末
合計2000頁↑という長さの割りに読みやすいとも云われるが、この長さを考えてこの内容であるなら星2つが妥当でしょう。途中ひどいところも何箇所かあった。逆に結末部分はもっとページ数が欲しかったし。
終末にたどり着くまでにおよそ1700頁はあったと思う。それまでに起こる事件性が少ないが苦痛だった。また、これまでにシリーズに登場した人がかなり出てくるんだけど、おかげで人物整理が大変すぎ。
大佐がラスボス扱いのようで、前作までで最も強敵だった人物が大佐にやられちまうんだけど、大佐の格を上げた為にこの作品の質を下げる結末にしかなりえなかったのは本末転倒と云っていんじゃないかな。まあ「本末転倒」ってのが塗仏の宴の最重要ワードなんで言っただけってのもあるがw
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