09年本格ミステリ大賞で13票で2位になってるんで買った。
読んでる間は面白くて割りとスピーディーに詠み進めれた。
誘拐犯に読者もろとも手の平で転がされるような感覚が味わえれる所は見事なもんがあります。
けどこれ本格かなー?
6章「罪の造花」で一区切り付いて、最終章「最後にして最大の事件」となっておりまして。
女王蜂様は結局正体不明で終わりまして、最終章で判明するんかと思えば
こっちはこっちで僕からしたら秒殺で女王蜂関係ねーっていう。
なんだろなーこれ最終章の50頁くらいが推理小説なだけなんかなー短編やん。
400頁までを推理小説としても視点切り替えが多すぎて誰メインなんこれ?って感じやし、やっと事件構造が推理できるのって○○の視点の記述が始まって、○○の父親の情報が初めて出てきたところなわけで、裏取引の候補が2名に絞り込まれ、○○が電車に乗った辺りでの女王蜂のメールでやっと確定。その後ちょっとしたらもう終わるじゃんこれ。えーっと、もっと早い内から情報が欲しかったということでー、序盤200頁くらいで○○の情報なんて田舎からやってきたやつ程度にしかないわりにうさんくさい共犯者かも?程度しか無いからさー。表の事件終わりまで読んだ時点ではどうしようもない構造だと思うんだけど。表の事件終わった時に裏の事件が推理可能な造りになってて欲しかったなっていう事。犯人の思惑が推理不可な造りなのがストーリー展開的に腹立つっていう。
あとちょいちょいそれはねーだろーっていうような記述と設定があって困りました;
滅多に思わないからあんまり書いたことねーんだけど、御都合主義が目立った内容だと思いました、他の人のレビューみても言われてないけども。
こんな事書いても誘拐ものを敬遠してた割りに面白く読めたんで案外おすすめだったりします。
なかなかリアルに感じられて誘拐犯からのやりとりを自分だったらどうしよー的な…映画で言うと「ミスト」や「宇宙戦争(スピルバーグ)」で自分はどう行動するのが良いか?的な試行錯誤を味わえる所が、美味し。
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