仏・ランス大聖堂から男性が転落死した。地上81.5mにある塔は、出入りができない密室状態で、警察は自殺と断定。だが半年後、また死体が!二人の共通点は死の直前に、シャガールの花窗玻璃を見ていたこと…。ランスに遊学していた芸術フリークの瞬一郎と、伯父の海埜刑事が、壮麗な建物と歴史に秘められた謎に迫る。
作中作内の文章はカタカナ表記無しで日本語を堪能できる創りになっている。
薀蓄も多くゴシック建築については専門用語連打でその専門用語自体の解説もされているが絵が無いので難解です。ネットで画像見てもどの部分を指しているかわかりにくい。
このシリーズは文庫されたら、とにかく挿絵を入れまくってほしい。これは値段が高くなってもその価値は十二分にある。
読んで為になる本格ミステリーで海外旅行に行きたくなるシリーズですね。
記念に画像貼っとくかな。画像は画像検索で上に出てくるのを拾ってきました・人・

ランス大聖堂 薔薇窗が上下にある

ランス大聖堂 小礼拝堂にあるシャガールのステンドグラス
この部屋で冠を授けられて王となる。

ベアトリーチェ・チェンチの肖像 グイド・レーニ作
処刑に送られる前にレーニが訪れ、この世に惜別を告げる少女を描いた絵。
白装束にターバンを巻いた少女が振り返る一瞬に見せたこの表情が…

デューラー 十三歳の自画像
作中で瞬一郎が初めて衝撃を受けた絵として名前を挙げている。
この絵を14歳の時にみて、自分にこれほどの絵を描くことができないことを理解した。

ランス以外にも薔薇窗を。シャルトル大聖堂のステンドグラス。
薔薇窗って良いね。
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