2002年の一月、ウプサラ大教授の御手洗潔が大学教授達と
コーヒーを飲みながら雑談をする「フィカ」から物語は始まる。
「フィカはどうだい?」
「ミタライならもっといいね!」
ミタライというのはむろん彼の名前だが、彼の語りから転じて、「不思議な殺人事件の話を聞くこと」という名詞になっていた。
この本の見所を挙げると
1バーニーとバグリーのやりとりが面白い
2バラバラ殺人だけどちぎられてバラバラになっている
3天から鳴る轟音の正体は何か?
4ロドニーは犯人か?
5御手洗シリーズラブですか?
こんな感じじゃないかな。
以下、ネタバレあり。
読みながらどこを推理したらいいのかがかなり謎だった。
ロドニーが犯人って感じですげー書かれるからそうだとしたらこれ何を推理したらいいの?って感じだったの。
んでも捕まっちゃうし、その後で事件がまだ起きるしでじゃあちゃんと考えようかなーって思った。
まずこれはトリックが問題か?と思って上記2を考えたが、これは何か機械でもあれば簡単に人体なんてひきちぎれるだろーとしか考えなかった。解決では城と塔を使ってうまいことやってた。なるほどなーと思った。
次に上記3だけどこれはもう全然ダメで放置した。
読んでると違和感があったのがミタライ教授。僕はこれまでのシリーズを読んで今回のミタライ教授の行動に違和感を感じた。どうも僕が知る御手洗潔と同一人物に思えなかった。そして冒頭を読み返し人物名と日付を確認してどうもこれっぽいなっていう推理が一つ完成した。まあこれはその通りであった。なので見所として上記5を設けた。
評価はCランクかなー。
最初のロドニーと御手洗の会話がかなり高度で読みにくいと思う。
おすすめしにくい。
解決部分の説明でスウェーデンの国旗が出てくるが国旗知らないとピンとこない。あー、そうなんだみたいな感じになる。衝撃があんまりないんだよね解説部分で。
犯人の行動がマジ頑張りすぎててしっくりこない。