ソクラテスが探偵役でクリトンがワトスン役。
一読した時は傑作すぎ!Sランク決定!と思ったけど、一考してミステリーのみを測るとやや下がると思ったのでAランクかな。
古代ギリシャという世界観にまずユーモアがあるし、登場する歴史上人物達との会話もセンスとユーモアに溢れているし、ストーリーも練りに練った構成でテンポよくリズムよく進行していく。
また註釈が頻繁にあるのでわかりやすい。
アテナイの人達は否定の意を表す時は顎を上に向けたらしいですね、わかりやすく本書は首をふるに変えてます。
まあレビューはアマゾンとかに任せるとして問題となる事件について考察。
時代が昔過ぎるので当然検死が無い。
死亡原因がわからない上に誰も検死なんてしないから記述が非常に少ない。
発見現場の描写から解くしかないんでかなり難しい。
これソクラテスのように事件構造を解体できる人なんて1割もいないんじゃね。
解くべきものが実は動機だった。
こーなるとアテナイの習慣、風習、通俗、価値観等等を把握してないとわかんねー。
いくつかは正解するけど事件の流れはわかんなかった。
ネタバレすると
複数犯だったのが敗因pq
まあこんだけだとほぼネタバレになってないんで気にせず。むしろ、ミスリードした気もする。
ミスリードでいうと作者の仕掛けが秀逸。
作中内人物も読者も騙されてしまう。
一旦読むのやめて真面目に推理してみればよかったと後悔しました。
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