プロローグからいきなり事件説明で躊躇した。最初はちょっと挨拶文ていうか説明文がほしかったなあ。
本文だけで千ページ超えるからできるだけ抑えたっぽいけど、ところどころ追加説明が欲しかった。
最後の二通の上申書を読んでから第一審と第二審読んだ方がわかりやすいんじゃないかな。
しかしこの最後の二通の上申書がリアル御手洗潔ktkrって感じですげえテンションあがった。
これだけでも読む価値があるんだけど、内容把握するのにその前の分厚い文章を読まないといけないっていう。
本格推理小説と言ってもいんじゃないかと思う。完璧な文章で推理が書かれてて反論の余地が無いんだけど、最高裁で全く触れられず控訴棄却という腐った現実は現政権に鑑みると平成になっても一部は昭和と変わってないことがわかる。論理を棄て面子を重視する法治国家から死刑判決受けるってやりきれんぞーこれ。
間違い無く冤罪でした。
最高裁が上申書無視するしか無かった事からも論理的に否定することが不可能な完璧な推理だったという事が証明されている。
推理小説作家のリアルな推理てやっぱり凄いんやなーと思いました。
二通目の「美しい風景」と題された上申書の方なんて、推理から事件前に秋好が見た「美しい風景」の煌々たるその情景が読者も見ることができるほど素晴らしい文章です。
さかもとくんが長すぎて読みたくないと云うので、無理矢理かしました。
秋好のほぼ全ての生涯が描かれている550頁を読まなければ、残り550頁になるので、これなら普通の小説1冊分なんで読めるはず。公平な視点から推理するには読み飛ばしてもいいと思うし。
次は柄刀一さんの「御手洗潔対シャーロックホームズ」読みます。ちょっと読んでみたけど島荘が書いてるかと勘違いしそうなほどで困った。かなりのファンが書いただけにかなりのファンサービスしてる内容っぽいw
御手洗さんノーベル賞断ったって、御手洗っぽいエピソードですねwww
PR