六百八十四頁まで読了。
個々までで京極堂が事件の真相を把握し、一つ大きな断定を宣言した。其れなら読者も此処で推理ゲームをしようじゃあないか。
『水晶の如き混沌の海』で遊ぶには『必然の浮輪』が必要で―――
○狂骨―――――今昔百鬼拾遺・下之巻――雨
狂骨は井中の白骨なり。
世の諺に甚だしき事を
きやうこつといふも、このうらみの
はなはだしきよりいふならん
先ずは概略で振り返って観様。章毎に簡潔に纏める。と云っても僕が忘れた頃に読み直す要なので流れはわかる程に長くなるとは思う。
1:八~四十三頁
宇田川朱美・旧姓佐田朱美は記憶に障害があり、記憶を取り戻した過去の自分、とは別のもう一つの過去の記憶を夢で観る。海鳴りが嫌いで海鳴りと共に別の人の過去を思い出し混乱する。
共通するのは双方とも鴨田酒造という酒屋に従事していた事である。更には朱美は酒屋主人の斡旋により前夫佐田由義と結婚をした。
八年前――昭和十九年の時であり、前夫は兵役忌避の上に自分でなく愛人と共に姿を消し首無し死体で発見される。朱美は愛人を殺す際に波に呑まれ記憶を思い出せなくなり、思い出すのに八年懸かった。
2:四十四~百三十三頁
伊佐間一成は三十路に成り立てと云う実年齢に似わぬ、好々爺の如き印象を人に与える。瓢箪鯰(ヒョウタンナマズ)の様な男なのだ。風体もまともではない。『旅荘いさま屋』を営んでいる。
伊豆に赴き釣をしていると川に墓参りをしている魔性の様な女と出会う。朱美であった。
月の初めは前夫の月忌日だと云い、朱美の家へ行くことになった。家は高台にあり切り通しを歩き二股を左に曲がる先にあった。
どうやら風邪を引いてしまったらしい伊佐間は暖と談を朱美から貰った。
「妾は人を殺したことがあるんでございますよ」
伊佐間は朱美に興味を持ち、最後まで話を聞いた。
休憩。集中力があるときにまた続き書く。
読み直すのとメモに書くのとに時間が掛かりすぎるので一思いに脳内を開封しよう。
金色髑髏事件
牧師白岡は幼少期に親類の葬儀から一人で実家へ帰っている時にヌミノーダとも言うべき神秘体験により回心のきっかけがあったと語る。この時に出逢った神主姿の男達4人が今回の事件に関係している。この内の一人は佐田由義の父の葬儀の際に朱美に髑髏のご神体はないか?と尋ねた神主と推測できる。
白岡は神主達との一件には終止符が付いたと降旗に云っており、鎌倉に赴いた際に神主の一人と遭遇していて、この神主は髑髏を捜していた事がわかり、白岡の推理は的中していた。だがこの時箱の中には首は入っていないはずである。
9月某日から白岡の様子がおかしかった事を降旗は感じており、金色髑髏が発見された時期とも重なる。白岡が金色髑髏を手に入れて川に流したという事になる。
金色という色について考えると、髑髏を金メッキしたのか?なんて疑問もあると思うがこれは違うと思う。川に流されていたのを目撃しているだけなので遠目であり、陽光に反射して光ってたから金色に見えただけなんじゃないかな。そうでないなら髑髏が金歯でもしてたな。降旗が歯科医の息子であることが関係してるかは知らんが。
この金色髑髏事件により川に首を流すという行為の発想を得たんではないだろうか。
イズ湾生首殺人事件
先の金色髑髏事件を模倣して首を川に流したという推理の方向で進める。朱美は3度前夫を殺し首を切ったと語っている。これは前夫では無く何者かから雇われた人物達である。その一人として考えられるのが矢沢という男で、首の身元として割れた事からも裏づけられる。605頁――悪いな。これも人徳だ。と語っている。顔を隠した男から仕事の斡旋をうけてこう云っているのだから、矢沢が朱美をレイプした男であろう。
このように顔の隠した男が風太郎を雇い朱美に3度接触させ3度首を切らせていた。この首を誰が川に流したのか?一柳の亭主か桃園館に1ヶ月前から滞在している復員服姿の男かな。この復員服男は鴨田主人の甥のさぎみやが候補の一人だな。朱美が逮捕されているのを見て動揺しているから、ひょっとすると鴨田時代に朱美のことが気になってたんかも知れない。ただそうなるとあんまり関係してないことになるきもするが。
二子山集団自殺事件
木場と長門によりほぼ解決済みであり、何故集団自殺をしたか?が謎としては残っているのみである。自殺者は全て鴨田酒造と関係のある人物であるので鴨田主人が深く関与しているのは間違いない。憑き物落としっぽいのであんまり考えんとこう。
兵役忌避者猟奇殺人事件
佐田由義を殺したのは民江だと朱美は云うが、それは由義とデキていたのと後に民江が由義の首を箱に入れ持っていた事というのが根拠となっている。だからといって民江が殺したとはならない気もする。
朱美の家が火事になり朱美以外は焼死したがこの火事は白岡がみた神主達の犯行ではないだろうか。彼らは朱美の家のご神体である髑髏がほしかったのだ。
そう考えると由義の家も髑髏を祀っており養父の葬儀の際には神主が髑髏はないかと訊いているのだから由義を殺したのもこの神主達と考えてもおかしくはない。
また由義殺害容疑者として朱美が尋問された時の憲兵が一柳である。一柳は宇田川の隣家に引越してきている。
宇田川崇事件
夫殺害として朱美が逮捕され、現場の状況から朱美であるとしか考えられなく、朱美の精神分析の結果はようきょうとされた、つまり偽りの狂乱であると診断された。
しかし、京極堂は推理の結果、今逮捕されている朱美は無実であると断定する。
隣家に一柳家がある上に図面を見ると両家の構造は同じ造りになっている。しかも左右どちらが宇田川家か一柳家かを未だ明記していない。庭石が無くなった理由は井戸の中に捨てたと京極堂は云い、さらに井戸の中を調べておけとまで云っているから首無し死体でも入っていることでしょう。
ここにトリックがあるわけだが
1章での朱美の夢に現れる民江の記憶
宇田川家と一柳家の構造・彫像品が同一
伊佐間と朱美
白岡・降旗と朱美
宇田川崇が話す朱美と関口・敦子
朱美と話す一柳夫人
朱美をつけ狙う憲兵一柳主人
由義の妻佐田朱美と宇田川朱美は同一という地の文
民江は行方不明
僕の推理はこうだ!
殺人を犯したのは一柳夫人だ!
今捕まってるのが宇田川朱美であり降旗と語り宇田川崇が話す妻朱美であり兵役忌避由義の元妻だ。
殺人を犯した朱美は降旗と出逢った本物の精神障碍者だ。
だから伊佐間が話す朱美と降旗が話す朱美は違うんだ。
これでまちがいないだろ、他の事は些細なことだ。
誰が通報したかって?復員服の男だろ。
顔の隠した男は誰かって?一柳主人だろ。
伊佐間があった朱美の家は西日が当たるんだ。だから左の道を通った方だ。
宇田川崇が何故下着姿で死んでいたか?着たんだよ一柳が、宇田川朱美に錯覚を起こす為に。
民江?どうせ一柳夫人が民江じゃねーの??
伊佐間が尋ねた寺?盗まれたんだろ骨を。
よし、これでやっと先が読める。
tuiki 凡ミスきたこ。
京極堂は一柳夫妻を保護しろっていってるから犯人違うくさいなー。
と5ページ進んで気づいたwwww
もうこのまますすめよう・p・;
なんとー京極堂が指定した集合場所は伊佐間が忍び込んだ寺かwww
寺の住職が金色髑髏流したんかな、犯人はいまだわからんが住職だったりする?
犯人はたみえちゃんてのがおれのよそうだけど女なんて登場しないぜ☆
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