三浦氏は08年に亡くなったので、今更感はありましたが読みました。
どうやら高裁での判決終了後に刊行されているようですね。
この後、最高裁で無罪になるのは周知ですね。
単行本は写真付きだけど、文庫版は写真が無かったです、そのかわり追記がありますが写真付きの単行本の買えば良かったかなーとも思う。
ざっとググった感じ、まだまだ誤った情報がネット上には無数にあったし、内容を知ってる上での発言とは到底思えない発言もよく見られたので、時間ある人は本書を読んでみるといんじゃないでしょうか。
疑惑騒動時代の出版物はゴーストライターのものもありますし、事件を扱った本としては最新だし。
保険金殺人て思ってる人はマスコミの影響のようですね、実際には額が低く(資産家にとっては)、それも特殊な状況下のために余っただけの保険金額でした。
昭和史の最後に残る大事件になっていった理由を書いていくと長すぎるので省略、読んでいけばすぐわかると思われ。
事件については三部構成でわかりやすくみることができる。
1.マスコミサイドの視界
2.三浦和義の視界
3.裁判
1はロス疑惑騒動がどのようにして起こったかってのがよくわかる。
これ読んでるとマスコミサイドよりの感情になって、疑惑情報を集める過程に夢中になりますね。
三浦ってやつはなんてひどいやつなんや!もっと暴いてやるぜwwwとかって感じ。
しかしながら2にいくと、180度変わって
これだからマスゴミなんて揶揄されるんだよって思う。
御大の筆力のせいなのか、僕が信者だからか、わかんないんだけど、2の中盤以降からかはすっかりシロよりでした。
読みながらも、一美さんが事件後から亡くなるまでの一年間に思っていたことが遺族に勘違いされていたら、悲しいなあってのがずっとあった。
この事件は情報提供者がむちゃくちゃなのが多いと思った。
2の部分は三浦氏からの取材なわけで、全てを鵜呑みにするのは危険ですが、当時の状況を踏まえると、とても殺人を犯しているとは思えなかった。そんな時間があるなら夜遊びを優先してそうな人だしね。
3の裁判は謄本引用で流れを説明してる。
文章トリックがかなりあって、これはなにをいってるんだろう?ってのが結構ある。
おれがバカだからわかんねーのかって心配になってくるけど、そこを島田先生がわかりやすく解説してくれるんで安心できます。
3まで読んでから島田氏の考えが詳しく聞けれる。
三浦事件は大きく3つあり、それがピラミッド構造をとっている。
最底辺に「殴打事件」があり、その上層に「銃撃事件」、一番上に「千鶴子事件」が載っている。
どれも確証が全くないというのが本件の特徴ですね。
そのため、検察側はよくできた小説を頑張って創った。
殴打事件は「矢島証言」(呼称は本書準拠)が核となるんだけど、証言者を信用できませんでした。彼女の復讐ってのが正しそう。しかし、幻想の罪は確定してしまう、残念。
銃撃事件は無理ありすぎるんでシロ確定。
千鶴子事件がミステリーですね。三浦氏が仮にLAで千鶴子さんと会っているなら衝動的な犯行になり、当然外傷があると思うが、ジェーンD88には全く外傷がないわけですから、無理あるよね。監禁でもして誰かに依頼でもすればできるきもするが、依頼相手信用できないよね。
歯型照合も信用できないし。
この人自体、よくわからんしー、何実行するかよーわからんタイプ。
長くなってきたんで終わっとこ。
殺人はしてないんでそれについてはシロって結論になりました。
これ実事件だしネット上にレビュー置いとくってなんだか危ない気がしてきたぞ・。・!
事件時生まれてない世代なんでオワコンだと思ってるんだけど、関係者の人たちがオワコンって思ってるかなんてわかんないしなあ。掘り返しちゃう可能性あるな。
レビューかくのもむつかしいな、感想ってよりは面白さアピールだけにしたほうがいいかも。
TSちゃんのせいで読了まで1ヶ月もかかってしまったが、実は500頁からは一日で読みましたw
島田荘司作品の傑作がまた一つ増えてしまった。
作品の面白さ=知名度であるなら、もっともっと知名度あって何百万部と売れていいはずなんだけど、なんであんまりみんな知らないんだろう。何かの陰謀によりエイージェントにより妨害を受けている気がしてくるよ。
情報捏造、過度な晒し行為等はやめてほしいな。
誰でも悪い噂ばっか集められたらどんな事でも勝手に書かれて信じられるんだろうなー怖い世の中になったもんや。
TSの精錬変更なんかの事書きたいんだけど他に書くことあってスルーになってます。
次こそきっと書くよ!
PR