人類滅亡ワロタ←挨拶
ビリオンキラーの事件だけでも世界の名所で52個もあって、その他の事件もずっと続くわけで、情報のビッグウェイブ。
それでもなんとか推理をしようと思っても、かなり初期値から、これは解けないトリックだなってみんな感じると思う。
ネタバレ上等で書くと、解けないトリックではあるが、論理的に解決できない謎ではない。
これだけではちょっと解らないと思うので、もう一度書くと、解けないトリックというトリックを使った小説だったっていうことだ。トリックの手段は解明されないが、トリックの結果から謎を解明していく話。これは、わかりやすくいうと、自動車のメカニズムを知らないものでも自動車を使って自分ができる事、他に及ぼす影響等は把握でき、それを使って起こした事件を解決するのと同じことだって言ってた。
解けないトリック→夢オチ、妄想と安易に思考をストップするのは辞めましょうと、そうこの本は語りかけている。
前作ジョーカーでの真犯人の正解は「だれでもいい」であり「真犯人はいない」という斬新な結論だった。今回のこれも他の小説ではおめにかかれない類なのは確か。貴重な読書体験と云えなくも無い。
しかしながら、アマゾンレビューで星1連打など、あまり良いレビューが書かれてないわけで、その原因を考えると、スケールでかすぎたために感覚が麻痺しカタルシスが味わえなかった上に探偵が解決をしなかったからじゃないかと思う。
前作で築いた、読者の万人が思っていた主人公探偵が死に、彼を殺害した犯人が事件を解決、というより、一方的に解説して終わる。
こ れ は あ り え な い よ
彼の能力は「神通理気」で「推理に最低限の情報が集まれば真相を告げる」という設定なんだよ。
途中の26週目の段階で事件を解決されるのがネックだったとしても、やはり構成がおかしい。
97年8月10日神涙が落ちる前にビリオンキラーのトリックで九十九十九を復活させ、解決だったら文句無かったと思う。
アナザージョーカーのラストでの濁暑院留水と龍宮城之介の会話とは全く違うストーリーなわけだし、初期構想から違うなら違うってかいとけよくっそwwww
作中人物が「これは小説ではなく現実だ」とか連呼したり、龍宮城之介は他の推理小説によくある「人間が描けていない人物」とは違うとか地の文で書いてたりしながら、後日談の霧花舞衣のあの話とか、どうみても唯の記号だしー。
書いとくかって思いつくこと全部書くと馬鹿みたいな量になるのでこの辺で。
アニメ化してくれてもいいぞ、星4つあげるよ。
冗長なとこカットしてもっとスリムにしたら☆5ついけたのになあ。
長すぎる上にあの結末で驚愕の真相多すぎてピクりともしなくなったりと、読者はかなり限られる上に、作者からのメッセージがアレというコンボ喰らって、面白かったです^^なんていえる読者は微塵もいなかった、これが正史。
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